アナナスの世界。
2017年06月16日(金)
植物園の温室には「中南米産植物温室」という部屋があります。
入ってすぐに目に入ってくるのは「サボテン」などの多肉植物。
サボテンの部屋、と思っている方も多いのではないでしょうか。
ですが今回はその奥に広がっている「アナナスの世界」を紹介したいと思います。
アナナスとはパイナップルの別名です。
中南米産植物温室ではパイナップル科の植物を集めて、アナナスコーナーをつくっています。
そこでは日本では見られない不思議な植物を見ることができます。
今ちょうど見ごろになっているアナナスの仲間がたくさんあります。
まず気になるのは上からぶら下がっているひものようなもの。
れっきとした植物です。
エアープランツと呼ばれ、根っこがなくなって葉や茎に生えた毛から水分を吸収している変わったアナナスの仲間です。
中心に水をためてその中に花を咲かせるアナナスの仲間もいます。
雨水をためて吸収するんだとか。
水が無いままだと枯れることもあるそうです。
他にも、ジェリービーンズみたいなカラフルな花を咲かせる仲間が。
なじみがない色や質感ですね。
紹介したのは一部で、このほかにもいろんなアナナスの仲間が楽しめます。
ご来園の際はぜひ、不思議な「アナナスの世界」をご覧ください。
○お知らせ○
植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。
ご来園の際はぜひご利用ください。
植物園指導園芸係 高木 彬