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大水槽ガラス面にある、なぞの卵塊

2017年01月24日(火)

世界のメダカ館内に入って右手にある大水槽は、田んぼの用水路に見立てた展示になっており、数種類の生物を飼育展示しています。ニホンメダカの地域個体群である名古屋メダカをはじめ、ドジョウ、カワヨシノボリ、モツゴなどです。
 その水槽でよくお客様から質問を受けるのが、ガラス面に付着している卵塊(卵のかたまり)についてです。







たくさんのメダカが泳いでいる水槽なので、「メダカの卵ですか?」と聞かれるのですが、メダカは水草や流木などに産卵する為、メダカの卵ではありません。これはモツゴの卵です。
 モツゴの産卵期は、自然下では春から夏にかけてですが、世界のメダカ館内は水温が25度と一定に保たれているため、産卵はモツゴの体調によりますが年中行われます。大水槽内のモツゴたちも昨年の夏から定期的に産卵を続けています。
また、自然下では、ヨシや石の表面に産卵するのですが、ガラス面がお気に入りのようで、私たちにとって観察しやすくなっています。産卵にかかわったオスは、その産卵床をふ化まで守る習性がありますので、そっと観察してみてください。目の周りに追星(繁殖期に見られる白い斑点)がでて、体色が黒っぽくなったモツゴがいると思います。きっと近くで見張りをするように泳いでいますよ。
ふ化までは1週間ほどですが、何回か繰り返し産卵しますので、卵塊を見つけた方は、ぜひ卵の中の様子まで観察してみてくださいね。



モツゴ



動物園飼育第二係  田中 理映子

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