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亡くなった鳥たちへの慰霊

2017年01月12日(木)

本日、動物慰霊碑前にて高病原性鳥インフルエンザで亡くなった鳥たちのご冥福をお祈りするため、特別の慰霊式を挙行いたしました。

発端は昨年11月29日に胡蝶池で飼育していたコクチョウ5羽のうちの1羽が亡くなったことでした。
その時は、単発的な自然死であろうという認識でしたが、国内では高病原性鳥インフルエンザによる野鳥感染が広まりつつありました。念のため、他のコクチョウ、さらに古代池で飼育していたシジュウカラガン、マガモ、ヒドリガモ、フラミンゴの計50羽の鳥類をバックヤードへ分散して隔離することにしました。
これで飛来する野鳥からの飼育鳥の接触がなくなり、鳥インフルエンザの感染リスクもなくなると期待しました。

しかし、隔離していたコクチョウ、シジュウカラガンが相次いで亡くなり、12月11日には防疫体制をさらに強化するための臨時休園を決定しました。
さらに生存している個体へも高病原性鳥インフルエンザへの感染が確定したことから、さらなる試練を与えられました。



動物園は命の大切さを伝え、貴重な野生種を守り、次の世代につなぐ使命を担っています。
最終的にはやむなく安楽死をせまられました2羽の個体を含めて12羽が亡くなりました。

感染が広がるなかで生き残った個体もいました。コクチョウ2羽とマガモ1羽の計3羽については現在もバックヤードで元気にしています。再展示に当たっては野鳥対策など感染防止の手当てをしてから皆さんにご覧いただく予定です。

 明日13日から動物園エリアの再開園を迎えますが、依然として近隣では高病原性鳥インフルエンザが発生していることから、一部の鳥類の展示を見合わせています。
また、ここまで多くの方々から、防疫対策へのご協力とご支援のお言葉をかけていただいたことに改めて感謝いたします。
本日の慰霊式では今後、再発することがないよう予防対策に最善を尽くことを皆で誓い合うとともに、鳥たちの命の尊さを忘れることのないようにとの思いを込め、私の慰霊の言葉といたしました。

どうぞ安らかにお眠りください。



慰霊祭の様子



動物園長  黒邉 雅実

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