冬を迎えます
もみじの季節も終わりになろうとしています。
今年のライトアップは天候に恵まれなかったにもかかわらず、例年にも増して多くの皆様にご来園いただきました。少しずつ植物園の紅葉が親しまれてきているものと思います。混雑時に少しお待たせし、ご迷惑をおかしたところもあり、まだまだ改善を図ることも考えてまいります。ありがとうございました。
冬から見頃を迎えるのが、ツバキです。
今は早咲きが、ちらほらと見えてきます。1000本ほどのツバキが春まで、なかなか花のない季節にいろどりを添えてくれます。
カンツバキの赤い花に混じって、この地方にある園芸種の中京椿にあたるものも咲き始めています。
温室では、世界中で食べられているくだものであるバナナ(サンジャクバナナ)が実をつけています。バナナは種無しブドウと同じで種がありません。野生のものは、実のなかに種子がありますが、種のできないものを人が選抜してきた結果といえます。
さて、少し冷えてくると、日向が恋しくなってきます。植物園の自然林の中に生息するタヌキが、日のあたる場所にきて、長い間暖まっていました。
これから冬の装いとなります。クリスマスや正月にむけ、園内の飾りつけがかわってきます。寒さにも負けず植物園に是非お出でください。
植物園長 藤井 辰則