[80th] 80年の歴史を振り返る vol4 〜歴史をつなぐ也有園〜
2016年11月06日(日)
「也有園(やゆうえん)」は尾張藩出身の江戸時代の俳人、横井也有翁をしのんで、終戦後の「文化復興の一翼となれかし」と昭和23年4月に築庭されました。
そこには、也有が詠んだ俳句50句とそれにちなんだ植物を展示しています。
初代東山植物園長横井時綱が也有の子孫になるので、先祖の遺徳を後世に伝えたかったのかもしれませんね。
也有園が完成時には、横井園長は退任していますが・・
その後、昭和42年に、「旧兼松家武家屋敷門」も移設するなど改修を行い、現在の形に近い回遊式の日本庭園に生まれ変わりました。
旧兼松家武家屋敷門では毎年正月に珍しい門松を立てています
この門松は、姉川の合戦の折、兼松家が陣中で正月を迎えたとき、アシ(ヨシ)を門松の代わりに用いたのが始まりで、その後、毎年正月に兼松家の門にはアシの門松が立っていました。
当園もアシで作った珍しい門松を立てることにより、戦国時代から400年以上続く兼松家の伝統を引き継いでいます!
平成になると也有園の四季折々の景色に合うように作られた茶室「宗節庵」も加わり、也有園はより魅力的な日本庭園になりました。
これから紅葉の季節!より美しい景色になりますよ!
現在、俳句・川柳コンクールを実施しており、東山動植物園の80周年の思い出を大募集!しています。
歴史がつながる紅葉美しい也有園を眺めながら、一句詠んでみては・・
也有にも負けない俳句をお待ちしておりますね!
管理課業務係 瀬戸 耕二