鉄骨の建物の外側に・・・鉄骨?
2016年10月14日(金)
10月中頃、植物園内に突如大型クレーンが姿を現し、鉄骨を吊り下げています。温室の華奢な鉄骨と比べると、より重厚に感じる鉄骨を使って、いったい何を組み立てているのでしょうか。
これは、温室前館を覆う「素屋根(すやね)」というものを組みたてるための工事です。
重要文化財の温室前館は、これから本格的な復原工事を進めていきます。錆びついた鉄骨は、傷んでいる部分を切断して新たな鉄骨を溶接するなどの作業を行っていきます。そのため、鉄骨を切断する際に、建物全体のバランスが崩れないよう、支える必要があります。
そこで、温室前館をすっぽり覆う仮設の建屋(=素屋根)を組み立て、温室前館を支えながら鉄骨の補修作業を進めていきます。建物全体を覆うことで、天候に左右されることなく作業を進めることもできます。
鉄骨の組み立ては11月上旬までに終える予定となっており、11月中には屋根やシートが設置され、温室前館の姿はしばらく見られない状態になります。ご迷惑をおかけしますが、温室の歴史や工事の状況など、今後も適宜お知らせしていきたいと思います。
再生整備課 加藤 寛規