夏がやってくる
2016年07月01日(金)
7月になりました。梅雨も半ばをすぎ毎日蒸し蒸し蒸し鬱陶しさが続いています。園内を少し歩くだけで汗をかいて、乾かずべたーっとしてきます。
さて、なかなか晴れ間が見えないのですが、植物の世界では、夏を感じる花が咲いてきています。
奥池では、水面に咲く涼しげな白いスイレンの花が一面に見えてきます。今は、洋風庭園が工事中であり、スイレン池がなくなってしまっていますので、水生植物が見られるポイントです。
奥池から少し進むと湿地園があります。少し見頃はすぎましたが、ランの仲間で湿地性植物であるカキランが咲いています。これからの夏は湿地園では貴重な花がたくさんみられるようになってきます。また、世界最小のアカトンボであるハッチョウトンボも僅かに確認できます。
奥池の奥にある東海の森の入り口にあるヒメシャラ(ナツツバキ)のつぼみがふくらみもうすぐ白い花をさかせそうです。仏教に見られるシャラとは別のものですが、日本の気候で育つヒメシャラを寺院に植えたりすることもあります。
奥池に行く道に入る手前の洋風庭園の脇にある宿根草園では、ヒルガオやキク、ユリの仲間などの花が咲き季節は夏を向かえています。
さらに也有園では少し早いですが、キキョウが咲き始めました。
梅雨の鬱陶しさや夏の暑さにも負けずにたくさんの花が咲き始めてきています。是非植物園にお出でください。
植物園長 藤井 辰則