春ですね
2016年04月02日(土)
このところめっきり暖かくなってきまして、春らしい日和が続いています。春休みとなってたくさんの方々にご来園いただきありがとうございます。
桜の回廊では彼岸桜の品種が満開となっており、ソメイヨシノも見頃を迎えています。見所としては、主階段両脇にある糸桜という枝垂れ桜が満開近しとなり見上げたときに空の色に薄桃色が非常によく映えています。
サクラの次に見頃を迎えるしゃくなげの森の150種のシャクナゲは、陽気が良くなってきたからか早咲きのものが咲き始めています。4月中旬には全体にボリュウムのある見事な花が咲きほこるでしょう。
植物園では、地域に特徴的に見られる植物を保存展示するという役割があります。この東海地方でも湿地系の植物を始め、他ではなかなか見られない綺麗な花をつけているものがあります。
湿地周辺や沢筋の開けたところに見られる、マメナシ、シデコブシまた里山の林の縁によくみられるコバノミツバツツジなどが自然の風景に溶け込んでいます。
温室では、今ブーゲンビレアの花が咲きそろい非常に華やかになっています。夏のものと思いがちですが、花は冬から春に一番たくさん着け、夏は株が消耗するので花は少なくなります。
水生植物温室では、バニラが実をつけ熟成されはじめ(バニラビーンズ)近寄るとアイスクリームのほのかな香りがただよっています。
春は花がつぎつぎと咲き日ごとに見頃を迎えてきます。是非何度も植物園へお出かけください。
植物園長 藤井 辰則