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猿あらかると

2016年01月29日(金)

1月も終わりになって、いまさらなのですが、今年も東山動稙物園をよろしくお願いします。
今年の干支は申です。日本で猿といえばニホンザルですが、本州・四国・九州などにいるのがホンドザル、屋久島にいるのがヤクザルと2亜種がいます。身近にいたので、古くから人とのかかわりも多く、食用や薬、信仰の対象になったりしていました。

以前に秋田市の旧家で猿の頭骨が家の中に置いてあるのを見ました。これは東北地方の信仰で厩猿(うまやざる)といって、牛や馬の小屋(厩)に猿の頭骨や手の骨を置き、厩の火災防止、衛生、安産などを祈願したのだそうです。なぜ猿なのかというと、ある研究者は牛や馬の近くに猿をつないでおくと、牛馬が落ち着くことからきているといっています。厩がなくなった今も、サルの頭骨はそのまま家の中に祀られているようです。

また飛騨高山のお土産で有名な猿ぼぼがあります。これは奈良時代に中国から伝わった人形で、安産祈願や祭りに使われてきました。飛騨地方では赤ちゃんのことをぼぼさと呼び、この人形が猿の赤ちゃんに似ていることから、猿ぼぼと呼ばれるのだそうです。
 
 また現在は、各地で猿害が問題になっています。農作物の被害、人家への侵入など、猿と人の軋轢が増えています。

さて、東山の猿はというと、ご存じのとおりあまり触れたくない話題が豊富で...。あのムコドノもいろいろありましたが、今では子どもを作り、新しい群れができつつあります。
そんな群れを見ながら、猿と人の関わりやこれからの付き合い方をちょっと考えてみるのもいかがでしょう。



それから、おまけですが、申年に赤い下着をつけると病気が治るとか。持病で悩む人は一度お試しを。


動物園長  橋川 央

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