ミリーありがとう、お疲れ様
すでにホームページでお知らせいたしましたが、10月17日にホッキョクグマのミリーが死亡しました。
ミリーは7月中旬から嘔吐や下痢などの症状がみられるようになり、獣医による治療を続けていました。
私たち飼育担当者も、食事のメニューや回数を変えたり、調理した餌を与えてみたりするなど、少しでも食欲が出るように、また体の負担が減るようにと試行錯誤を続けた3か月でした。
ミリーはもともと食欲が旺盛だったこともあり、私たちが準備したものはよく食べてくれましたし、そのおかげで薬を与えなければいけない際にもずいぶん助けられたように思います。
死亡する前日も室内をしっかりと歩き、夕方の食事も完食するなどまだまだがんばってくれることを期待していたのですが、17日の朝に亡くなっていました。
その後の解剖では、肝臓に大きな腫瘍が見つかりました。
苦しい時も多々あったはずですが、最後までしっかり食事をし、ミリーらしい姿でいてくれたなと感じています。
また、献花台にもたくさんのお花や写真、手紙をお寄せ頂き、皆様には厚く御礼申し上げます。
遠方からのものも含めて連日お花が届き、途絶えることがありませんでした。
本当に多くの方がミリーを愛してくださっていたことを目の当たりにし、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
ホッキョクグマ舎に入るときなど、未だにふとした瞬間にミリーに声をかけそうになったり、ガランとした部屋をみると寂しく思ったりすることもあるのですが、これまでミリーが経験させてくれたたくさんのことを忘れず、今後に活かしていきたいと思います。
ミリー、長い間本当にありがとう。お疲れ様。
動物園飼育第一係 山部 桂子