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ユーカリの苗の育て方

2015年08月23日(日)

東山動植物園では、ユーカリの種をオーストラリアから取り寄せており、8月に種蒔きを行います。
9月中旬以降は気温が下がり発芽率が悪くなるため、この時期に実施します。





育種箱に平均2gの種を均等に蒔き、表面に薄く覆土して十分水を与え発芽させます。
発芽率の良い種は1gで100本以上もの芽がでますが、2gで30本程度しか発芽しない種もあるので、樹種別に記録を取り、翌年の種蒔きの際の参考にします。

過去のデータから発芽本数が100本程度になるように種のグラム数を樹種によって変えて種蒔きをします。
例えば、プンクターターは2g、カマドレンシスでは1g。
そうすることで混み合わず苗の軸がしっかりした苗に育ち、その後の生長も根の張りも良い苗ができます。
また種の節約になります。

今年は8月7日に種蒔きを行いました。
8月10〜14日かけて発芽して、双葉が出ている状態です。







本葉が4〜6枚展開した頃が9cmポットへの鉢上げの適期で、これ以上育種箱で大きくすると苗の根が絡みすぎてしまいます。
ポットの土は排水の良い培養土をブレンドします。

6〜8cmに生長した時点で固形肥料を与え、冬までに20cm程度となるよう育てます。
苗は耐寒力がないため枯れる恐れがあるので、冬季は霜の降りない場所で管理を行い、来年の3月には約30cmの大きさにまで生長させます。
そして遅霜の降りない4月から本格的に圃場に定植を行います。


動物園飼育第一係  大嶽 邦夫

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