エクリプス
2015年07月25日(土)
小鳥とリスの森のオシドリの換羽が終わり、オスも派手な羽色からメスと同じ地味な羽色へ変わりました。
カモ類のオスは秋頃、繁殖期の前にメスへアピールする為の目立つ羽色に変化します。
特にオシドリは派手ですね。繁殖期が終わると元の羽色へ戻りますが、これの地味な状態を「エクリプス(エクリプス羽)」と呼びます。
本来は繁殖期の羽は夏羽、エクリプス羽は冬羽に当たるのですが、カモ達は日本に渡ってくる11月前後で夏羽に換羽し、繁殖期が終わるとさっさと換羽して冬羽に戻してしまうので、冬に夏羽、夏に冬羽となってしまいます(笑)。
なのでカモ類では、生殖羽とエクリプス羽なんて呼び方をしています。
オシドリのオスはカモ類の中でもびっくりするほど派手な生殖羽を持ちますが、よほどメスが派手好きなんでしょうね!
ちなみに仲のよい夫婦のことをオシドリ夫婦といいますが、オシドリのオスはメスが卵を産んだら別のメスを探しに行くので、ずっと仲良しというわけではないです。
※エクリプス羽の時期は嘴の色でオスメスを区別します。
動物園飼育第一係 加藤 俊紀