いろいろな食虫植物を見てみよう!
2015年07月17日(金)
夏休みに、食虫植物の面白さを研究してみてはいかがでしょうか。
食虫植物はご存知ですか?
虫を食べる植物、パクッと虫を捕まえる植物、ツボの中に落とし込む植物など想像するだけでもワクワクしてくるのは私だけでしょうか。
植物園でも子供たちが探しまわったりと、一番興味を持っている植物だと思います。
その姿、構造、システムは大人の方でも感心してしまうくらいの高度な植物です。
そんな食虫植物を、植物園の温室(サンギャラリー)中央に7月22日から展示します。
是非ご家族で出かけください。
食虫植物のいろいろ
?@一番人気のウツボカズラ
時には10mもつるを伸ばし生息しています。
特徴であるツボは葉の先端が変形してできたもの、補虫袋とも言われます。
虫を捕まえて逃げ出せない構造から、栄養分にするまでのシステムは脅威です!
?Aパクッとはさみこむ姿が有名で、瞬時に獲物を捕まえるハエトリグサ
栽培しやすくホームセンターなどでも見かけます。
「二枚貝」のような葉をパクッと閉じて、捕まえた虫を栄養分としているスゴイ植物です。
よく観察すると、葉の内部の中央に感覚毛と言われるセンサーがあり、0.5秒の速さで獲物を捕まえます。
?Bネバネバした葉っぱに虫をくっつけ捕まえる、モウセンゴケやムシトリスミレなど
葉の表面から粘液を出し、獲物をくっつけることで動けなくします。
その粘液には消化する役割もあり、捕まえた虫を溶かして栄養分にします。
なんとビックリです!
食虫植物は虫を寄せ付け、捕まえ、逃がさず、消化して、栄養分に出来るすごーい植物です。
ただし、じつは弱い植物でもあります。
触ったり動かしたりすると枯れてしまいます。
植物園では優しく、見たり、説明看板で楽しんでください。
○お知らせ○
植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。
ご来園の際はぜひご利用ください。
★花マップ★
植物園指導園芸係 平林 和也