ホンドサルの群れ戻し
3月30日に人工哺育の子ザル2頭の群れ戻しを行い、2カ月が経過しましたので、その後の様子を報告したいと思います。
群れ戻しをした子ザルはマキ(メス)とヒラメ(オス)です。
最初は2頭ともちょっとしたことで驚き、鳴いて逃げ回っていましたが、3週間も過ぎると群れの中にも仲の良いサルもできて彼らと一緒にいることが増えました。
とは言え、仲の良いサルに毛繕いをしてもらったり、ロープやホースで遊んだりするようになってからも、余り慣れていない大人のサルが寄ってくるとすぐに逃げ出し、運動場の端へ行ってじっと固まっている姿が見られました。
1カ月半も経つと、2頭の他のサルとの交友関係に差が出始め、ヒラメ(オス)は大人のメスザルの背中に乗せてもらえたりするほどなじんできましたが、マキ(メス)は仲の良い子ザルはいるものの、依然として大人のサルを怖がり、あまり近づこうとしません。
今後も折を見て報告できればと思っています。
動物園飼育第一係 野本 吏樹