地上の試験室?
2015年06月12日(金)
植物園の重要文化財温室前館の保存修理工事が動き出して10か月。
現在は残りの解体作業と、温室を支える鉄骨の補修に向けた準備を行っています。
温室内の現在の状況です。
温室の外での鉄骨試験施工の様子です。
予定している鉄骨補修を確実に施工するため、現場と同じ状況を地上に再現し、適切な溶接のやり方や作業の進め方を色々とためしています。
実際の施工時は足場上の限られたスペースで作業の制約を受けるため、より難しくなりますし、何より重要文化財を直接加工するため失敗はできませんので、事前に補修作業の問題点を解決しなければなりません。
「保存及び活用に関する検討委員会」の鋼構造の専門の先生にも来ていただき、問題点の確認や今後の施工方法について協議を行いました。
今回の鉄骨試験施工や委員会の先生の意見により、これからの保存工事の進め方がより具体的になってきました。
今後も関係者一同、慎重に作業を進めてまいります。
再生整備課再生整備係 中村 勝男