バニラの果実
2015年06月07日(日)
以前に紹介した、温室のバニラについての続報です。
『バニラの花が見ごろをむかえています』
その後も順調に咲き続け、終盤戦に突入!
今年もたくさん咲きました。
そして、授粉も順調に進み今では12個以上の果実が育っています。
果実ができるのは職員も見に来たお客さんも楽しみにしています。
まだ、見ていない人は見てみよう、出かけてみよう。
これから数か月かけて果実が成長していきます。
成長しきった後は自然に発酵しバニラビーンズの香りがしてくるようになります。
なので、果実が成長していく様子と自然なバニラの香りが楽しめるチャンスです!
その他に水生植物室では、トーチジンジャーが咲いています。
赤色とピンク色があり、特に赤色が見頃をむかえております。
花がトーチ(たいまつ)に似ていることからついた名前です。
よく観察してみると、真っ赤なかたまりの中に黄色い部分が!
赤い大部分は葉っぱが変形した苞(ほう)と呼ばれる部分で、黄色い部分が花となります。
いかにも熱帯、情熱的な花です。
中南米産植物温室ではアガベ‘矮性笹の雪’の花が咲いています。
アガベの仲間は成長がとても遅く、花が咲くのに100年かかると誤認されて「センチュリープラント」の呼び名があるほどです。
実際には数十年(30年〜50年)かかるものが多くあります。
植物園指導園芸係 平林 和也