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オフィシャルブログ

お疲れ様、水族館

2015年05月28日(木)

けっこうおしゃれな外観の水族館でした


 東山動植物園で現在解体している水族館は昭和38年にオープンしました。当時の新聞では内陸部の水族館日本一とか、内部はサロン調などと書かれ、市内に水族館はなく、人気の施設でした。

 私の覚えている水族館は、一階にはタイル張りの大きめのお風呂のような覗き込みの水槽があり、アカウミガメやタイマイ、エイなどがいて、手を伸ばせば触ることができました。死んだタイマイを解剖して、その甲羅をはがした時に、これがべっこうかと思い、資料として保存しました。
 汽車窓方式の水槽には淡水魚や海水魚がいました。水槽のひとつにはあまり泳げないほど大きくなったクエがいたり、ピラニアを初めて見たのもここでした。
 また翼が傷ついて保護されたカイツブリを水槽の一つに入れた時は、えさの生きた小魚をとる様子が観察できて、楽しくてずっと見ていました。
 二階には小さな水槽が並んでいたり、一部に小鳥もいた(?)ような記憶があります。それにゴリラのゴンタの剥製もあり、雑多な感じがしました。小水槽の水生昆虫や日本産淡水魚や熱帯魚の飼育は、平成5年にオープンした世界のメダカ館に受け継がれていきました。メダカ館オープン後は閉館して、倉庫として利用していましたが、これでまた動物園の歴史の一つであった施設が姿を消しました。

 だんだん形がなくなっていく様子を見ながら、自分の記憶を呼び起こし、ノスタルジーに浸っていましたが、皆さんも何かの思い出があるのではないでしょうか。
 来園者を楽しませてくれた水族館に感謝。


動物園長  橋川 央

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