白い植物
2015年03月11日(水)
観葉植物や庭木で白い葉の模様を見たことがありますよね。
葉の外側だけ白いものや、まだらに白くなっているものなど、変わった見た目が多いです。
学校で習い覚えている方も多いと思いますが、白い部分は「斑(ふ)」といって光合成に必要な葉緑素が抜けている状態です。
なので、斑入りの植物は普通の植物と比べて成長が遅く、弱いものが多いです。
自然界では弱いものは生き残れないので珍しいですが、見た目の面白さから園芸では好まれて多く使われています。
ほとんどの斑入り植物は突然変異で生まれたと考えられています。
さて、斑入りとは違った理由で白くなっている植物も多くあります。
植物園に展示しているものをいくつか紹介したいと思います。
まずは、細かい毛が生えていて銀白色に見えるサルオガセモドキ。
細かい毛で雨や霧などから水分を吸収するので、根っこがなくぶら下がって生活しています。
次にベゴニア‘ルッキング・グラス’です。
葉の表皮と内部の間に空気の層があるので白く見えます。
裏は鮮やかな赤色をしています。
そして、ブーゲンビレア。
花を囲む苞と呼ばれる葉の色によって花粉を運ぶ虫などに見つかりやすくなります。
小さな花を目立たせているんですね。
苞は他にもピンクなどがあります。
ここまで葉が白い植物を紹介しましたが、
今、植物園の温室ではホワイトデーに合わせて白い植物の展示をしています。
「ハッピー♡ホワイトデー〜白色の植物集めました〜」
こちらは3月15日(日)までの限定展示です。ぜひご覧ください。
この他にも多くの白い植物を展示しています。
変わった模様など探してみても楽しいですよ。
植物園指導園芸係 高木 彬