待望のコアリクイ
2015年01月23日(金)
1月も下旬になり新年のご挨拶もいまさらですが、今年も東山動植物園をよろしくお願いします。
最近ブログが遅れがちなのはサボっているのもありますが、以前のブログ担当者は締切に厳しくてよく催促されました。今の人は優しいので...。甘えてはいけないですね。次回から頑張ります。では本題に。
1989年に自然動物館がオープンするときに、展示動物としてコアリクイが予定されていましたが、入手できず、展示できたのはオープンから14年後の2003年でした。その頃、確かまだ国内では飼育されていなかったと思います。これがコアリクイかとうれしかったのを覚えています。それから10年の間に国内の飼育数は増え、今は10園で20頭ほどが飼育されています。
東山での繁殖は現在のペアで今までに5回ありましたが、一度も成功していませんでした。母親に任せた3回は1週間ほどで死亡し、人工哺育にした2回は数か月で死亡しました。このペアの仔は問題があるのかもと思っていたところ、今回は母親のもとで成育していて4か月齢になります。
こどもは親から離れて一人でよく歩き回っていて、たまに後足で立ち上がり、前足を左右に広げるコアリクイ特有の威嚇ポーズをとり、一丁前に〜と可笑しくなります。これからも順調に育つことを願っています。
オープンのときにいなくて残念な思いをしましたが、26年後にこんな姿を見られて感慨深いものがあります。
動物園長 橋川 央