あま〜い、バニラの香り
2015年01月12日(月)
今、温室に入るとあま〜い香りがしてきます。
サンギャラリーと水生植物室でバニラの実が熟してきています。
お菓子作りに使うバニラビーンズは、バニラの実を発酵させたものです。
ケーキのような甘い香りを放つまで、長い時間がかかっています。
今年私が植物園に来てから、この日が来るのをずっと楽しみにしていました。
バニラの花は4・5月ごろに咲きました。
人工授粉させて実をつけさせたものが、8か月もの間成長し、やっと発酵が始まりました。
バニラビーンズの生産者は大きくなった実を収穫し、人工的に発酵させますが、温室のバニラは自然に発酵するのを待ちました。
やっと完熟しまして、先の方から発酵しています。
まだ発酵の始まっていない実もありますが、先が開いてきて中身が覗ける実もあります。
顔を近づけて匂いを嗅ぐと・・・幸せな気分になれます。
外は寒いですので、バニラの香りのする温室へ心も身体も温まりに来てください。
植物園指導園芸係 高木 彬