チャレンジドの皆さんが「東山植物園花いっぱいプロジェクト」に参加
2014年11月30日(日)
みなさんは『園芸福祉』という言葉を聞かれたことはありますか?
園芸福祉とは、一言でいうと、仲間をつくり、植物と接して、幸せになろうという活動です。また、地域に暮らすさまざまな人たちが、同じ立場で植物を通した多彩な活動を展開し、一緒に楽しみ、豊かな地域社会を創りだしていくことを目的とした活動でもあります。
具体的には、代替治療(園芸療法)の分野から、環境保全や地域・まちづくり、さらに、情操教育や生涯学習、高齢者や障害者福祉まで、幅広い分野において、それぞれの家庭ばかりでなく近隣や地域社会のなかで、人々と交流しながら、楽しい時間の過ごし方や、それを体感できる場所や空間を作りあげていく活動です。
(以上、(特非)日本園芸福祉普及協会のHPから抜粋、一部加筆)
「東山植物園花いっぱいプロジェクト」は、人がつながり、輪を広げていきながら、生命(いのち)をつなぎ、育んでいくことが趣旨ですので、上記の園芸福祉の活動とも共通する部分があります。
この花いっぱいプロジェクトへの参加に向けて園芸福祉や障がい者支援の関係者の皆さんが会合を重ね、メンバーでもある(有)角田ナーセリー様と(有)H&Lプランテーション様の花苗等のご寄附もいただいて、植物園のお花畑で11月15日、チャレンジド(障がいを持つ人)の皆さんによる花植えが行われました。
植えた花苗は、「カレンジュラ まどか」(提供:角田ナーセリー様)と「ビオラ
フィオリーナ」(提供:H&Lプランテーション様)。いずれも花のボリューム満点で、圧倒的な満開感が楽しめる品種だそうです。
当日参加された7団体、22名の皆さまが、どんなデザインにしようか話し合いながら、色とりどりの花苗約260株が植え付けられました。皆さんありがとうございました。今後も花いっぱいプロジェクトにぜひご参加ください!
植物園(再生整備課) 堀 透