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温室前館 「保存修理工事」って?

2014年10月04日(土)

温室前館は白いフェンスでぐるりと囲まれて、工事の始まる雰囲気が徐々に出てきました。





今は「仮設工事」という段階で、安全確保や工事をスムーズに進めるための準備作業をしています。
準備がすみ次第、いよいよ建物そのものを解体し始めますが、

そもそも…何で工事してるの?
という声をちらほらお聞きしますので、今回は温室前館の保存修理工事について。

東山の温室前館は、鉄骨造の温室としては大変歴史があり、またその鉄とガラスによる形状の美しさや、ボルトではなく溶接で作られた鉄骨骨組み(「全溶接建築物」といいます)の技術の高さから、平成18年に国の重要文化財に指定されています。

ただ、開園当時から約80年ものあいだ現役で使われてきた施設なので、老朽化が進み、建物を支える鉄骨はかなり痛んでいます。また耐震性も今の基準はクリアしないため、観覧施設として今後も使い続けるためには耐震補強が必要となります。





貴重なこの施設を将来にわたり保存し活用していくために、この「老朽化対策」と「耐震補強」を行いながら、できる限り「東洋一の水晶宮」と呼ばれた建設当初の姿へ復原して、重要文化財としての価値をさらに高めよう、というのが今回の保存修理工事なのです。

10月からは、建物内部での解体の準備を始めます。外から見えない保存修理工事の内容は、またブログ等でお知らせする予定です。お楽しみに!


再生整備課  堀 啓輔

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