〜お気に入りの植物紹介〜その6「まるで アシアト??」
2014年09月08日(月)
博物館実習・インターンシップに来ていただいている学生さんの記事紹介その6、最終回です。
花園橋付近の「ツタ」についての紹介記事です。
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その6「まるで アシアト??」
植物園の花園橋下の壁面に「ツタ」というブドウ科ツタ属のつる植物があります。「ナツヅタ」と呼ばれることもあるそうです。
「ツタ」という名前は「伝う」という言葉からからきています。
名前の通り、他の木や岩などにつるを伸ばして伝い登っていく姿を見ることができます。
この「ツタ」ですが、よく見ると黒っぽいポツポツとした、カエルの足のようなものがつるから伸びて壁にくっついていて、可愛らしいです。
歩いているかのよう。
実はこのポツポツは吸盤になっていて、指で触ってこすってもなかなか取れません。
そんな強力な吸盤を武器に、木はもちろん岩や建物を登っていって、光を集めようとします。
秋には美しい紅色に色づくそうなので、ぜひ見にいらして下さい。
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よじ登っている様子と、
吸盤です。
つる植物は他にも、いろいろな方法でよじ登っていきます。
絡みついたり、くっついたり、どうやって登っていくのか観察してみてはどうでしょうか。
さて、今回で博物館実習・インターンシップの学生さんの記事紹介はおしまいになります。
素晴らしいイラストの数々、楽しい文章で、私も勉強になりました。
来年も、たくさんの学生さんが来てくれるといいなぁ。
植物園指導園芸係 高木 彬