収納上手
2014年09月03日(水)
おまちどおさまでした!
アガベ「乱れ雪」Agabe filifera の開花が8月28日から始まりました。
つぼみは、いっぱい待機していて、これから1か月近くかけて下から上へと咲き進むようです。
上の写真の赤いのが雄しべで、黄色の花粉が出てきているものもあります。
写真を撮ったときに、花のフチにぽたっと落ちそうな液体を見つけました♪それを舐めたところ、とっても甘〜いっ蜜でした(^^)甘いものが好きなアリも登ってきていましたよ。
ちなみに、高さは9月1日の計測で380?pでした。1か月前は下の写真のように30?pくらいしかなかったのに…まだ、いくらか伸びそうなのですが、あとわずかで天井に届いてしまう…w( ̄∇ ̄)w
それにしても、天井まで大きくなる花茎を収納していたなんてスゴイ!!! どんなふうに収納していたのか実際みてみたかった気もします。
また、アガベの仲間は、花が咲くと株は枯れるとされ、実ったタネや脇の子株が育って、世代交代をします。開花するまでに芽生えから長いものでは100年かかるといわれ、センチュリープラントという呼び名があります。でも、実際は、アガベ「乱れ雪」のように種類によっては短い期間で咲いていたりもします。
アガベにはスゴイな〜と思うことがたくさんありますが、これらは熱帯や亜熱帯の乾燥地で暮らしていくための植物たちの工夫のたまものなんだとあらためて感じました。
植物園には多種類のアガベがあります。他の種類でも花茎があがってきました。
サガロ温室にあるアガベ「吉祥冠」Agave potatorum var.verschaffeltiiです。1か月後くらいに「乱れ雪」と花の咲き方の違いを見比べられそうです。
植物園指導園芸係 小山 綾子