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トリビアを覚えて植物園へ行こう 〜ハナショウブ・アヤメ・カキツバタの見分け方〜

2014年06月22日(日)

先日園内を歩いていたら、とある来園者の方のこんな会話が耳に入ってきました。
「この前、○○の菖蒲園を見たけど綺麗だった」
「でも、ハナショウブってアヤメとカキツバタって似ているから、いざ聞かれるとわからないなぁ・・・」



ノハナショウブ(ハナショウブの野生種:湿地園にて撮影)



今回のトリビアは、そんなかゆいところに手が届くトリビアです


トリビア 〜ハナショウブ・アヤメ・カキツバタの見分け方〜


今回はハナショウブ・アヤメ・カキツバタの見分け方をご紹介します。

スタンダードな見分け方として、花の大きさ、背丈があります。
3種の関係は、花の大きさも背丈も同じで、一般的には、
ハナショウブ「大・高」>カキツバタ「中」>アヤメ「小」
と言われています。
厳密には、ハナショウブは花が何cmくらい、カキツバタは背丈が何cmくらいとかあるのですが、隣同士で見比べないとわからないとか、大きさも環境によって必ずしもそうではない、なんてこともあります。

そこで、もっとわかりやすいポイントをお教えします。


実は咲いている場所(適地)が違います。

アヤメ:乾いた場所に育つ
カキツバタ:水中・水辺などの湿地に育つ
ハナショウブ:乾いた場所〜湿地に育つ

ハナショウブはアヤメ・カキツバタと適地が重なるのでわかりにくいですが、アヤメとカキツバタは異なります。
ということは、アヤメ・カキツバタとハナショウブの違いが判れば、消去法でだいたい判別がつくのではということになります。


ハナショウブの見分けのポイントは葉脈です。
アヤメ科の葉脈は平行脈ですが、3種のうちハナショウブだけが真ん中の葉脈が太く突起していて、わかりやすくなっています。

わかりやすい葉脈



結論として、まず生育場所で判別→葉脈で判別すれば、おおまかな判別ができます。一度試してみて下さい。

(上記は判別の一例です。生育環境・品種・個体差によって異なる場合があります)


植物園緑地造園係  安藤 定治

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