サンのネイルケア?!
お家でネコを飼われている方はご存知のことかと思いますが、ネコには「爪研ぎ」の習性があります。もしこの「爪研ぎ」が出来ない状態が続くと爪は伸び続け、やがて巻き爪となり足の裏の肉球を傷つけてしまいます。
ネコ科の動物であるライオンも例外ではありません。そこでライオンの展示場にも爪研ぎ用の丸太を置いて対策をしているのですが...。
あれれ?!サンの右前足の第1指(人間で言うなら親指です)の爪が伸びています。しかも肉球に食い込んでいる様子。ここまで伸びてしまうと自力での爪研ぎは無理。
そこで獣医さんに相談しサンの爪切りを実施しました。
...と言っても相手は野生動物のライオン。飼い猫のように抱っこしている間に爪を切らせてくれるはずもありません。麻酔をかけて眠っている間に切るのですが、この麻酔が一苦労。
寝室と展示場の間にあるせまい通路(「シュート」と言います)にサンを閉じ込めて麻酔銃を使って麻酔をかけるのですが、普段と違う雰囲気を察したサンはなかなかシュートに入ってくれません。
上の写真はようやくシュートに入ったサンに麻酔をかけ、眠りに落ちたところです。
動物に麻酔をかける機会はなかなかありませんので今回は数少ないチャンス。爪切りだけでなく体重測定や採血しての血液検査も行います。ちなみにサンの体重は今回の測定で190.9