ムクドリ救出劇
2014年03月31日(月)
3月30日雨上がりの夕方、中央休憩所の鳥よけになっている天井のネットに足を引っ掛けて動けなくなったムクドリが大きな声で鳴き続け、2羽のムクドリがかなりからんでいました。
当時中央休憩所にいらしたご家族が大変心配されて、「どうにか助けてあげられないか」「かわいそうで見ていられない」と、お子様が代表で訴えてきました。
かなり高い場所なので、その場その時にはできることはないため、ご心配されていたご家族には、飼育さんや獣医さんが現場を確認に来て、何とか対応策を考えます。この後は職員が責任をもって何とかしますので!ということで、ご理解いただき一旦みんな解散しました。
無線を聞いて集まってくれた飼育さん、獣医さんは10名を超え、状況説明をしたときに印象に残ったことがあります。
「網に絡まったムクドリを数羽が囲んで突いていたので、いじめているのかと心配の声が寄せられました」
とお知らせしたところ、集まった飼育さんの全員が「キョトン」という表情をしたのがものすごく印象的というか、意外でした。そのうちの一人が、
「同じ種類の鳥でしたか?」
と尋ねられたので
「そうだと思います」
と答えたところ、ほぼ全員が
「逆です、仲間を助けようとして集まっていたと思います」
答えられたのを聞いて、(ああ、あれは必死の救出劇だったんだな!)と感激しました。
その後、何人かで網を切断する作業を続け、20分程の作業の結果、ムクドリは無事に救出されました。網からほどけた瞬間、すごい勢いで飛び去り、その場を見守っていた方たちから大きな拍手が沸き起こりました。
心配してくださったご家族の方、お名前も連絡先もわかりませんが、あのムクドリは無事に自然に戻っていきましたのでご安心ください。
ムクドリ救出の様子(YouTube動画)
画像の最後、ムクドリが急に画面から消え去るのは勢いよく飛び去る瞬間です。あまりの速さに後追いはできませんでしたが、元気に過ごしてくれることを祈ります!
管理課業務係 桐山 千絵