ハイエナが天国に旅立ちました
2013年06月14日(金)
93年に来園して20年親しまれてきたハイエナのオスが、10日15時半頃亡くなりました。肺や腸などが弱っていました。来園時の年齢や誕生日が分からないため、正確な年齢は不明ですが、20才以上のおじいちゃんハイエナでした。
高齢だったため、ここ数年は夏バテしたり体調が優れない事が多かったですが、12月頃から餌をあまり食べなくなったり、足腰が弱くなったりと色々不調で、春に少し回復したように思えましたが、5月に入ってから本格的に体調が悪くなり、最後の1週間は完全に寝たきり状態になりました。
10日の日は朝から呼吸が苦しそうで、寝たきりになってから水は私達が補助して飲ませていたのですが、とうとう水も飲まなくなり、覚悟はしていました。不思議な事に、格子扉一枚で隣の部屋にいる20年一緒に過ごしてきたメスが、この日は外に出て行かずに部屋にいて、何度も何度もオスの様子を覗きにきていました。きっとお別れの瞬間が近付いているのを理解していたのでしょう。
お客さんからはよく「わ〜悪者だ!」なんて言われる事が多いハイエナですが、この子は可愛い顔をしていてまるで大きな犬のようでした。果物が大好きで、去年の夏はスイカをぺろっと食べたり、ロープで綱引きして遊んだり…。長い闘病生活で苦しんだので、天国ではいっぱいゴハンを食べたり、走り回ってほしいです。
半日交代で1頭づつ外にいたため、うちにはハイエナが1頭しかいないと思われてますが、メスがこれからもいます。この子も同じく高齢で弱ってきてるので、静かに見てあげて下さいね。
動物園飼育第一係 原
真実