多肉植物の移植
2013年06月08日(土)
現在閉鎖している温室(前館)では、植物の移植作業を行っています。建物の保存修理工事が始まる前に室内を空っぽにするためです。
さて今日は、温室(前館)の「多肉植物室」で、少し大きめの植物を移植したので紹介します。
多肉植物とは、乾燥に適応するため、葉や茎に水分を蓄積し、肉厚になったり、膨らんだりしている植物です。全身トゲだらけのものもあります。
小さな植物を移植するのは難しくありませんが、大きくて、鋭いトゲを持っている植物は大変です。
掘り上げるときに、作業する人の体に刺さってしまいます。人間も大変ですが、植物も傷んでしまいます。
そこで、植物に保護材を巻いて慎重に作業しました。
大型の植木鉢に移植した多肉植物は、サガロ温室に展示しましたので、是非ご覧ください。
ところで、サボテンも多肉植物に含まれますが、サボテン科は単独のグループとして扱われることがあります。東山植物園でも、サボテンは多肉植物室ではなく、後館の「中南米産植物温室」で展示しています。後館は通常通り観覧できますので、こちらもご覧いただきたいと思います。
植物園指導園芸係 高取 真也