アキコの群れ復帰計画進行中!
東山動物園では1歳10カ月から42歳までのチンパンジー7頭を飼育していますが、昨年末以来、群れから1頭いなくなっているのに気付かれた方もいると思います。
左腕に麻痺が見られたアキコを群れから分けて治療をしていました。
残念ながら麻痺の原因であった筋組織の壊死が進行したため肘関節で左腕を切断せざるをえなくなり、2月11日にその処置を施して、その後は体力の回復を図っていました。
そして、ここに来て食欲も旺盛になり、元気も増したので群れに戻すことになりました。
まずは、5月14日にアキコにとって一番プレッシャーのかからないユリと同居させました。
続いて5月16日に残りのメス2頭(ローリー・カズミ)とリキを立て続けに一緒にし、メス4頭プラス幼獣オス1頭の同居を終えることができました。
多少のトラブルはあったものの、しばらくするとアキコとリキが楽しそうにじゃれ合っているのが見られるようになり、一安心です。
あとはオス2頭(リュウ・チャーリー)と一緒にして、以前のように7頭での展示をするのみです。(でも、これが一番厄介なのですが…)
今月末までにはできたらいいなと考えています。
当分の間は、一部のチンパンジーしか見られない時間帯がありますが、皆様にはご理解いただきますようお願い致します。
動物園飼育第二係 近藤 裕治