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タナゴの人工授精実習

2013年05月18日(土)

5月4日の土曜日に、タナゴの人工授精を行うため、成体から卵と精液を取り出す実習を世界のメダカ館の職員を対象に行いました。



実習風景



タナゴ類は二枚貝に産卵するという習性をもっているため、繁殖させるためには同時に二枚貝の飼育もおこなわなければなりません。しかし人工授精ができれば二枚貝の飼育は必要ではなくなるため、この技術を習得することでタナゴ類を一段と繁殖させやすくなります。

講師は、昨年来人工授精を何度も実施してきた大津飼育員で、使用したタナゴは、主としてミヤコタナゴです。
まずお腹が大きく産卵管が伸びたメスをシャーレに取ります。お腹をやさしく押すと卵が産卵管からするりと出てきます。



産卵管から飛び出してくる卵



体外に出た卵



次にオスをシャーレに取ってお腹を同様にやさしく押すと白く濁った精液が少量ですが出てきますので、



白くもやっとしたものが精液です



この精液と卵を同じシャーレの中で混ぜ合わせれば人工授精の完了です。

受講生は皆、初めての経験だったので力加減がよくわからなかったのですが、何度か行ううちに少しずつコツもつかみ、タナゴたちにストレスを与えることなく人工授精ができるようになりました。
タナゴ類は絶滅危惧種が多く、ミヤコタナゴは国の天然記念物に指定されているため、この技術を応用してたくさん繁殖させたいと思います。


動物園飼育第二係  水野 展敏

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