植物会館展示会「早春の山野草展」のお知らせ
2013年02月05日(火)
今週は、「早春の山野草展」です。
私たち日本人は、早春に咲く花を雪割草という名で呼ぶことが好きなようです。ユキワリソウと呼ばれる花は、サクラソウ科のユキワリソウから、キンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウ、イチリンソウ、ユリ科のショウジョウバカマなどで、その土地々々にそれぞれの愛すべき雪割草があります。雪割草に託した思いは、待ちわびた春への歓喜や、自然への畏敬なのでしょう。
Spring
Ephemeral(スプリング・エフェメラル)=春のはかない命、という表現があります。カタクリやセツブンソウなど落葉樹の林床や林縁に生える草花で、木々が葉を展開して林床部を暗くしてしまう前に、サクサクと花を咲かせて実を結び、眠りについてしまうものです。春のはかない命とは、そうした時間の流れを捉えた言葉なのでしょう。
この展示会では、ミスミソウ、ショウジョウバカマ、セツブンソウなど、雪割草、Spring
Ephemeralと呼ばれる愛らしい草花に巡り合うことができます。
展示会は2月11日(月)まで。
お待ちしています。
※次回は、「洋ラン展」(2月13日(水) 〜2月17日(日))を開催します。お楽しみに!
植物園指導園芸係 三浦 重徳