猫が洞池 かいぼり生物調査(平和公園)
2012年12月26日(水)
平和公園の釣り池“猫ヶ洞池”で去る12月8日(土)になごや生物多様性保全活動協議会、なごや東山の森づくりの会、日本野鳥の会愛知県支部、そのほか公園の市民ボランティアさんの協力を得て猫ヶ洞池かいぼり生物調査を行いました。その様子をお伝えします。
猫ヶ洞池は市が発注する水門の工事を機に、今回水を抜きました。一部かいぼり状態になり、生物調査のほか清掃活動も行われました。
“ヌマガイ”大きさ10cm程度二枚貝
専門家の人に聞くと貴重な在来種とのことでした。40個ぐらい捕獲されました。こんなに採れることは名古屋市の他の池では見られないとのこと、大きさを測ったのち、池に戻されるようです
そのほか確認された在来種
クサガメ、モツゴ、トウヨシノボリ、スジエビ、テナガエビ、ヒメタニシ、フナの仲間、ヒシ(植物)、マツモ(植物)など
いろいろな貴重な在来種が生きていることが確認されました。
外来種の侵入
特定外来生物で、たくさん採れました。これは他に広がらないように確実に処分されたようです。元々人間が持ちこんだものなので我々も考えさせられます。
なんかぶよぶよの不思議な生き物でした。でもこのぶよぶよは生物が自体ではなく、写真ではわかりづらいですが、水の中やぶよぶよ中の粒々が生物(しかも動物)とのこと。生き物って不思議です。
そのほか確認された外来種
オオクチバス、カムルチー、タイリクバラタナゴ、コイ、カダヤシ、ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)、アメリカザリガニ、オオカナダモ(植物)などが確認されました。
当日は清掃活動により140袋弱のゴミも回収されました。
隣接する千種区鹿子公園とともに猫が洞池は名古屋市野鳥保護区にも指定されている貴重な野鳥観察エリアです。今なら干潟状になった池面でダイサギなどのサギ類、水面のオナガガモなどカモ類の観察スポットです。また、周囲の森の中ではシジュウカラなど小鳥も観察できます。双眼鏡を片手のお越しください。
管理課維持係 山本 達樹