新しい仲間がふえました
2012年12月19日(水)
世界のメダカ館の玄関から入って左奥にメダカの仲間の水槽群があります。
その中で一番深くて大きな水槽が、インドネシアのスラウェシ島ポソ湖に生息する3種類のメダカたちを展示している水槽です。そこで4種類目の魚を新しく展示し始めました。
学名で Nomorhamphus celebensis、英名でポソ・ハーフビークという魚です。ハーフビークというのはサヨリという意味で、実際にダツ目サヨリ科の魚です。メダカと同じダツ目の魚です。
体の特徴は、体長6cmほどで、下あごが上あごより長く突き出ており、メダカよりも胴体部分が長くスリムに見えます。
オスは体色が黒味がかっており、求愛行動や縄張り争い時になると、より真っ黒に変化します。
そしてメスは灰色でオスよりもひとまわり大きいです。
繁殖方法は交尾をして体内受精により体内で受精卵が発達、孵化してから稚魚として生まれてきます(卵胎生)。この6cmほどの魚ですが、1cmほどの赤ちゃんを10匹以上は出産をするので、お母さんサヨリたちはタフですよね!!
このポソ湖の水槽、一見灰色や黒色の魚たちが泳ぐじみーな水槽に見えるのですが、この体色が黒いというのがとっても珍しいんです。この湖に棲むメダカやサヨリ、ハゼたちもオスは求愛、縄張り争い時に真っ黒に体色が変化します。このような湖は珍しく、その理由もわかりません。
まだ水槽デビューしたばかりなので、サヨリたちは他のメダカの動きをうかがっていますが、そのうちに慣れて、同種・異種同士の争いをはじめたり黒色に変化したりする様子が見られると思います。
一度、魚たちの動きをじっくり観察しにきて下さい。
動物園飼育第二係 田中 理映子