落語の中の動物〜蛇〜
2012年12月13日(木)
え〜この時期になりますと、いつも干支の動物が話題になります。来年は巳歳、蛇です。
蛇の登場する噺はあまりなくて、江戸の「そば清」、上方では蕎麦ではなく餅で「蛇含草」という噺があります。蛇だけに夏の噺なのですが、ちょっと紹介します。
大きな蛇が人を呑み込み苦しそうにしていたところ、ある草を舐めたら、たちまちおなかが小さくなり、その様子を見ていた男がその草を持って帰りました。
後日、この男が蕎麦の大食いの賭けをして、おなか一杯になったところで、隣の部屋で休むといって一人になり、この草を舐めました。なかなか男が戻らないので、部屋を覗くと…。オチは伏せておきます。
自然動物館には18種のヘビがいまして、アナコンダやビルマニシキヘビなら人を呑むことも可能な大きさになりますが、動物園で人が呑まれた例はありません。ただ「人を食った話」ならありますが。
動物園長 橋川 央