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オオサンショウウオ繁殖水槽 その2

2012年10月31日(水)

以前、数回にわたってブログでお伝えしている自然動物館2階のオオサンショウウオ展示水槽では、水温をどんどん低下させて現在15℃の水の中でオオサンショウウオを生活させています。これから冬にかけてさらに水温を下げていきます。

オオサンショウウオを繁殖させるには、巣穴を確保する他に、年間の水温変化が最も重要です。冬になると、オオサンショウウオの棲む河川は水温が摂氏4℃くらいにまで低下することもあります。今後、東山動物園でも水温を野生に近いところまで下げていく予定です。

今回は、オオサンショウウオの繁殖方法について図説も交えて解説いたします。

オオサンショウウオは、巣穴の中で8月から9月にかけて産卵します。巣穴には通称"ヌシ"と呼ばれる巣穴を守るオスがいます。このヌシは産卵期が始まると、巣穴の中にやってくるメスを巣穴に受け入れます。
しかし、産卵期にはまだ早い時期や産卵期が終了すると他の個体を攻撃して追い出します。

産卵期になると、やって来たメスを巣穴に受け入れ、メスが巣穴を気に入ると産卵をします。その時に、ヌシのオスは卵に精子をかけるのですが、実は産卵・放精が行われるときに、メスにくっついてヌシ以外のオスも巣穴に入り込んで来て、どさくさにまぎれてヌシと一緒に卵に精子をかけることがあります。ヌシは、繁殖期に数頭のメスと一緒にまぎれてくることのあるオスを巣穴に受け入れ、数頭のメスが産卵した卵を巣穴の中で守り、卵が孵化した後も幼生をおよそ半年間大事に巣穴の中で守ります。

オオサンショウウオのことやその他両生類のことで、疑問やお聞きになりたいことがありましたら、東山動物園に足を運んで私を見つけて声をかけてください。

秋まつり期間中に私に声をかけてくださった方で、「ブログみたよ!」と言ってくださった方には、手作りのオオサンショウウオカードをさしあげます!!枚数が少ないので、早いもの勝ちです。

是非、東山動物園自然動物館にお越しください!!



オオサンショウウオの手作りカード。定期券サイズです。
オオサンショウウオは癒し系の顔をしていますので、癒しカードとしていかがですか?その他、非常に長寿動物ですから、健康のお守り??としてもつかえるかも・・・?



私に声をかけてください。普段はバックヤードにいますが、時々お客さんのいる場所に出没します。カードは早いもの順です。




図説





動物園飼育第二係  藤谷 武史

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