植物園の茶室オープン間近だよ〜(3)
2012年10月27日(土)
植物園にオープン予定の茶室の紹介も3回目になりました。
今回は、玄関先につくられた蹲踞(つくばい)を紹介します。
蹲踞は、日本庭園の添景物の一つで、茶室に入る前に、手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えたものだそうです。
なんで蹲踞というか知っていますか。
それは、手水で手を洗うとき「つくばう(しゃがむ)」ことからその名がついたそうですよ。
そして、ここで手を洗ってみると何やらとても綺麗な音色が聞こえてくるのです。そう、水琴窟があるのです。
水琴窟とは江戸時代の庭師が創りあげた造園技術の一つで、地表に敷き詰めた敷石に蹲踞の鉢からあふれでた水がかかると、地中に埋められた壺の中に水滴が落ちて水面に当たる音が独特な響きをもって聞こえるんです。
鳥の鳴き声、川の流れる音などを含めて、まさしく、日本の音風景がここにできました。
是非、水琴窟の音を聞いてみてくださいね。
再生整備課主査 田中 大雄