アサギマダラ今年も飛来
2012年10月22日(月)
すっかり秋めいてきた東山植物園に、今年もアサギマダラがやってきています。
アサギマダラは、渡り鳥ならぬ「渡り蝶」の名前で、羽根の色の一部が半透明で薄いあい色(浅葱(あさぎ)色)をしているため、この名前がついたと言われています。
そんなアサギマダラについて、10月14日、21日に東山植物園で自然観察員のアドバイスのもと、マーキング調査を行いました。
アサギマダラは、生態や長距離移動の習性についてまだまだ謎が多いため、マーキング調査をすることで移動の経路や習性、その生態を調べています。
東山植物園のある東海地方は、アサギマダラの「渡り」の中継点となっており、植物園でも毎年アサギマダラが立ち寄るので、調査に協力しています。
今年は例年より朝晩の気温が低いためか、アサギマダラ自体が少なかったのですが、10月14日の調査では、なんと今年8月23日に富士周辺(と思われる)でマーキングされたアサギマダラの飛来を確認することができました。
ちなみにこのマーキング調査は全国的におこなわれており、これまでの調査で分かったアサギマダラの記録は、2011年末に確認された和歌山⇒香港(その距離約2500km)というものがありますが、東山植物園の調査でマーキングをした蝶がどこまで行くのか夢が膨らみます。
植物園緑地造園係 安藤 定治