落語の中の動物〜狐〜
2012年09月16日(日)
え〜、狸と同様に狐も人を化かすとされています。「七度狐」は旅人の投げた鉢がたちの悪い狐に当たり、七度だまされるというお噺です。また「王子の狐」といっても王子動物園のキツネではなくて、今の東京都北区にある王子稲荷の狐の噺で、狐が若い娘に化けるところを見た男が、逆に狐をだますというものでございます。
一般に狸より狐の方が意地の悪いイメージがあります。これは用心深くてすばしっこい性質。それに外見も細身の体型で顔も尖り、いい意味では使われないキツネ目という細い目などが原因なのでしょうか。狐にしてみればいい迷惑です。
東山ではこども動物園に一頭の雄がいます。意地悪く見えるかどうか、コン(今)度じっくりあなたの目でご覧ください。
動物園長 橋川 央