動物園での動物の見方、楽しみ方
2012年09月01日(土)
東山動物園には500種以上の動物がいて、来園される方々はどの動物もご覧頂きたいという思いにあると思います。
いろいろな動物園での調査から、一般的に来園者の方々が1つの動物をながめている時間は1分もないと言われています。お子さんは次々と新しい動物に行きたいだろうし、親御さんもいろいろ見せてあげたいという思いからなのだと思います。
しかし、1分もながめていない、つまり「ゾウさんだ」「キリンさんだ」といって確認する程度に見るだけだと、その動物の生活やあるいは1個体ごとの個性というものを捉えることは難しいものです。仮に寝てばかりいる動物だとしても、じっくり見ることによって「何で寝てばかりいるのだろう」と思えたり、今度はもっと早く来てみたら違う様子が見られるかもしれないと考えたりできるようになります。そうやって少し時間をかけてみる事で個体ごとのの違いなども見えてくると、その動物たちに対する思いもまた変わってくると思います。
暑い昼間は寝ているばかりの動物たちも、開園すぐの時間は結構活発に動きまわったりしています。見る時間を変えてみたり、今日はこの動物の様子を、次回はあの動物をとその日毎の動物を決めてじっくりと眺めていただくと、今まで以上に動物を見ることが楽しくなると思います。是非とも何度も動物園に来ていただき、動物の素晴らしさを「観て」くださればと思います。
再生整備課企画官 上野 吉一