科学展示室
2011年12月24日(土)
世界のメダカ館に入ると、左側に科学展示室があります。ここには子供たちに大人気のメダカの内臓パズル(完成すると目が光るよ!)や、小さなメダカの意外な能力を知ることができるメダカクイズなどがあり、ニホンメダカの体の特徴やさまざまな習性を学ぶことができます。
そんな科学展示室の中央には顕微鏡が4台設置してあります。今日はその顕微鏡で何が見えるか紹介したいと思います。
4台の顕微鏡のうち右側の2台は、観察の定番であるメダカの卵です。メダカの卵は透明なので、心臓の拍動や血流など卵の中でのメダカの成長の様子を見ることができます。運が良いと卵の中でクルッと回転する孵化直前のメダカの赤ちゃんを見ることもできます。
もう1台はメダカのウロコです。メダカのウロコには色素胞と呼ばれる細胞があります。この色素胞のはたらきでメダカは体色変化をすることができます。ここでは黒色素胞と黄色素胞を観察できます。
そして、最後の1台はおすすめのメダカの透明標本です。これは飼育員の手作りの標本で、骨の一本一本を観察することができます。とても綺麗なのでご覧になって損は無いと思います。
メダカは東山動物園で1番小さな動物です。そのメダカのさらに小さな部分を覗いてみませんか?
動物園飼育第二係 辻 信義