温室でハートのかたちをさがそう
2011年02月12日(土)
バレンタインデーを前にして、先日動物園のキリンのハート模様のことが話題になったので、植物園も負けじとネタを提供したいと思います。今の時期、屋外では葉を落としている植物が多いので、温室の中でハート形の葉っぱを探してみました。
ハートといえばまず思い浮かぶのが、ガガイモ科のハートカズラ。
1センチほどの小さな葉の形がハート形をしており、観葉植物として人気が高いアフリカ原産の多肉植物です。英語の名前も“Chain of hearts” や、“String
of
hearts”などと呼ばれるそうです。
東花き室の中央に吊鉢で展示してあります。以前紹介されたツキトジ(月兎耳)のすぐ横です。
次にご紹介するのは同じガガイモ科のシャムサクララン。
こちらの名前はあまり知られてないと思いますが、この時期よく見かける、肉厚のハート形の葉の鉢植えといえば思い当たる方も多いのではないでしょうか。本来はつる植物で、東南アジアの熱帯地方が原産地です。植物園では、温室のシダ室の北東側壁面のどこかに隠れています。
サンギャラリーにあるイエライシャン(ガガイモ科)や水生植物室のピペル・アウリツム(コショウ科)の葉もきれいなハート形。切り花でおなじみのアンスリウムは、花も葉もハート形をしています。いろいろな形のハートを、温室の中で探してみてはいかがでしょうか。
なお皆さまにお願いですが、かわいいからといって葉っぱをとったりしないでくださいね。
植物園長 舟橋 和時