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今年もシモバシラ

2011年01月04日(火)

植物園で寒い日の朝にぜひ気にかけていただきたいのが「シモバシラ」。子供の頃寒い朝に霜柱をサクサクと踏んで楽しんだ思い出をもつ方も多いことでしょうが、その霜柱ではなくて植物の名前です。
このシモバシラはシソ科の草で、冬になると葉を落としてしまいますが、気温が氷点下になるような寒い朝に、枯れた茎の根元付近から氷の結晶が噴き出してくるおもしろい現象が見られます。これを楽しみに植物園にいらっしゃるお客さまも多いようです。
年末から新年にかけて寒い日が続いたこともあり、3日の朝にも見ることができました。



根元の白いところが氷



それとこの植物には、ケイスケア・ジャポニカ(Keisukea
japonica)という学名が与えられており、名古屋が生んだ偉大な植物学者である伊藤圭介(1803−1901)の功績に敬意を表してつけられた名前です。伊藤圭介翁の遺品を数多く所蔵する東山植物園としても、ぜひ知っていただきたい植物の1つです。



自然の造形の妙



日本庭園の流れの近くや園路わきの斜面に植えられていますので、寒い朝に近くを通りかかったら探してみてください。ただし、寒くても必ず出るとは限りませんし、氷が茎を突き破って出てくるため茎が傷んでくると見られなくなります。出ても日が当ってくると溶けてしまうので、昼ごろでは見ることができません。
この珍しい現象を、機会がありましたらぜひ観察してみてください。


植物園緑地造園係  松原 裕隆

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