メダカの学校、冬休み
2010年12月28日(火)
空調の効いた屋内展示施設(=つまり、メダカ館!)に足を運ぶお客様が再び増え始める季節です。
メダカ館内で展示している外国産メダカの多くは、本来熱帯に生息するため、冬場は水をヒーターで温めてやらなければいけません。
しかし、もともと日本に生息しているニホンメダカやその他の日本産淡水魚たちは、日本の冬の厳しい寒さも自分の力で乗り越えることができます。逆に、冬にきちんと低水温を体験しておかないと、春から夏にかけての繁殖期になっても体の準備が出来ておらず、繁殖行動がうまくいかないことさえあるのです。
冬の間、屋外のニホンメダカは、水温の変化が少ない水底でじっとしていることが多くなり、エサもほとんど食べません。メダカの学校の冬休みは長く、11月の終わりごろから、暖かくなる3月ごろまで続きます。
(メダカ館裏の屋外飼育場。水面には氷が張っていますが、メダカたちは水底でじっと春を待っています。)
動物園飼育第二係 井本 みな