タイムカプセル
今年2010年は国際生物多様性年ですが、それを締めくくるように、「想いでつなごう!COP10おりがみプロジェクト」のタイムカプセル埋蔵式が、12日、植物園のお花畑で開催されました。
プロジェクト参加者がそれぞれ、折り紙でツルやウサギなどの生き物を折り、メッセージを書き込み、タイムカプセルに納めました。2020年に向けて生物多様性保全の取組みを忘れずに継続していくための記念として行われたイベントです。10年後に掘り起こされます。
実は、ここには、一つのタイムカプセルが埋められていました。今から14年前の平成8年、東山動植物園は開園60周を迎え、記念事業「いきいきフェスタ東山97」を行いました。
その記念事業の一環として、3組の方がこのお花畑で結婚式を挙げられました。
最初の1組の方は、当時、上池にまつわる、愛の破局伝説を打ち破るため、お花畑のせせらぎに白いボートを浮かべ、二人の初めての共同作業として、協力してこのボート漕ぐことを選択されました。破局伝説に負けない愛に強さを証明するために。
今回、「おりがみ埋蔵式」の準備を進める中で、その時に埋設されたタイムカプセルを発見することが出来ました。14年。お返しするのが大変、遅れてしまい、ご夫妻には大変申し訳ありませんでした。
ご夫妻には、「おりがみ埋蔵式」にもご出席いただき、当時、お互いに宛てたメッセージも披露していただきました。愛の破局伝説を見事に打ち破られたお二人は、今も本当に仲むつまじい、とても素敵なご夫妻です。印象的な素晴らしい笑顔もありがとうございました。
植物園長 舟橋 和時