COP10公式エクスカーション
平成22年10月24日(日)に、東山動植物園とくらしの森でCOP10の公式エクスカーションを行いました。
エクスカーションとは耳慣れない言葉ですが、簡単にいうと「体験型の見学会」です。COP10に参加されている海外からのお客様に、東山動植物園の展示や活動を紹介し、体感していただきました。
最初に到着した植物園では、合掌造りの家や湿地園、ウォレマパインに興味を持つ方が多くいらっしゃいました。特に地域の植物を利用して作られた家屋や、郷土芸能(春駒)に関心が高いようでした。
植物会館の前では、日本固有の植物であるカツラの葉の香りを楽しんでいただきました。この時期、カツラは綿菓子やキャラメルのような甘い香りがします。
次の動物園では、当園の人気ナンバー1のコアラを皮切りに、ホッキョクグマ、アシカ、食肉小獣舎、ゾウガメ舎、世界のメダカ館を見ていただきました。コアラ舎ではロゴマークを見て「ドラゴンボール」の作者が描いたとわかった外国人もお見えになりました。さすが日本の誇る、世界で知られる鳥山明氏です。
ホッキョクグマ舎にさしかかると「1頭しか飼育していないのか。」「繁殖はうまくいっているのか。」など“種の保存”に対する関心の高さが感じられました。アシカ池では毎年、繁殖しているとわかるととても安心された様子でした。
動物園では最後になるメダカ館に到着する頃は、参加者も少し歩きつかれた様子で、科学展示コーナーで座り込む方もちらほら………。
「この次は、東山展望レストランでランチなりますので、あと少し頑張って下さい!」と通訳ボランティアさんも大奮闘してくれました。
また、くらしの森では、都市に残された里山と、市民による里山保全活動の現場を見学していただきました。ちょうど水田では、子どもたちが稲刈りを体験しており、いっしょに稲刈りをするなど、市民とのちょっとした交流も持てました。その他、畑や炭焼きの様子を楽しんでいただけたようです。
海外のお客様をお迎えし、お話しすることで、改めて東山動植物園の特徴や役割を考えるきっかけになりました。この経験を今後の取り組みに活かしていきたいと思います。
東山総合公園