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ムコドノ(ニホンザル)合流

2010年08月13日(金)

7月12日にニホンザル舎で保護したオスのニホンザル「ムコドノ」を、約4週間のお見合い期間を経て、8月9日、群れに合流させました。

初日は、しばらく運動場を走り回り、鉄塔にも登っていきましたが、メスザルたちに追いかけられた後、しばらく観覧デッキの下に隠れていました。
その後、リーダー格のメスがデッキ下まで行き、オスを追い出して、もみ合いの闘争が始まりました。
これは、群れに仲間入りして、オスの順位が決まるための、大切な行動のひとつです。

つかまれるムコドノ

3対1で不利な体制のムコドノも、時にはメスザルを押さえ返すこともあり、なかなかのものでした。
しかし、寝室に逃げ込んだ後は、あまり外に出ることはありませんでした。
2日目、3日目も寝室の中からあまり出てこない様子が続いています。
これからしばらく時間がかかりそうですので、温かく見守ってあげてください。

なお、初日に引っかかれてできた目の下の傷は、すり傷程度でしたので、もうほとんど治っております。ご心配なく。

本来は、自然の森に帰るのが一番幸せなのですが、ニホンザルによる農作物被害問題で、それができず、ニホンザル舎で飼育することとなったわけです。これをきっかけに、「人と野生動物の共生」についてもう一度よく考えるチャンスだと思います。
そしてまた、サルが新しい群れの中に入っていくための「野生のプロセス」が、これからこのニホンザル舎で観察することができるでしょう。
ちょっとかわいそうに思えるシーンがありますが、自然の摂理をご覧いただきたいと思います。


動物園飼育第一係長  茶谷 公一

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