COP10まで後2ヶ月
2010年08月15日(日)
「生物多様性」という言葉は分かるようで、分かりづらい言葉です。たくさん何でも生物がいれば良いのかというと、必ずしもそうとは限りません。
要は、長い進化の歴史の中で作り上げられてきた生物やそれを取り巻く環境との関係複雑な関係が「生物多様性であり」、これを護るということはこれ以上人の手でかき回すことを止めましょうということです。
だから生物をただ単純に大事にしましょうということとも少し違うし、生命を護りましょうということだけでもない。それぞれが生きてきたさまざまな環境も大事にしなければならないし、一人ひとりの顔が違うような遺伝的な違いも大事にしていかなければならない。
このことにわたし達人が少しでも気にかけるような生活スタイルを受け入れるようになれば、人の手により生物多様性はいくらかでもかき回されることは少なくなるし、絶滅する生物や環境の劣化の多くは押し留められることになるはずである。
わたし達は知らないことには、チャレンジする意欲は湧かない。そのためにも、上に書いたような複雑だけれど大切な「生物多様性」を少しずつでも理解して、わたし達が生きるこの地球を他の生物と共に大切にしていきたいものです。
COP10が名古屋で開かれることを1つのきっかけとして、自分には関係のない遠いよその話しと思わず、「生物多様性」の問題に興味を持ってみませんか。
営業推進課企画官 上野 吉一