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オフィシャルブログ

動物の生活

2010年08月15日(日)

動物園は、名古屋の都会で生活するわたし達にとっては野生動物と接触できる大切な施設です。従来は、ゾウやライオンといった動物を目にすることだけで楽しみを与えてくれる施設として重宝がられてきました。

しかし、時代は大きく変わってきています。動物を見て楽しむことは大事なことに変わりはありませんが、それに加えて彼等の生活や本来の彼等の生活環境にも思いをはせることが、今の動物園では求められるようになって来ました。来園者の方々に考えてくださいというのではなく、そういうことが感じられたり想像力が働くように動物を飼育し展示していくことが、動物園に求められているのです。

動物園で来園者が目にするのは、基本的に9時から5時までの開園時間だけです。でも動物は24時間わたし達と同じように生きています。遊園地のジェットコースターのように営業が終われば車庫にしまって、油を差しておけばまた次のきちんと走ってくれるというものとは違います。夕方獣舎にしまわれて、次の朝外に出してもらうまでの16時間も生活をしているのです。わたし達はついついそうした見えない部分を忘れてしまいがちです。

しかし、わたし達が学校や仕事を終えて家に帰って家族と楽しい生活を送れることが次の日のエネルギーになるように、動物園の動物もお客さんに見られていない時間も彼等にとっては大事な生活の時間なのです。

動物園の動物がより良い生活を送るためには、こうしたお客さんには見えない世界も大事にしてあげることがとても大切なことです。そしてそういうことができる動物園がこれからの動物園ということができるでしょう。

わたし達喜びや感動を与えてくれる動物をより一層大切に扱える動物園を目指して生きたいものだと思います。


営業推進課企画官  上野 吉一

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