パラグアイオニバスのご紹介
これは何でしょう?
これは、パラグアイオニバスの蕾です。
パラグアイオニバスの花は夜遅くしか咲きません。
パラグアイオニバスは南米産の植物で、日本では冬越しが出来ず、枯れてしまいます。
そのため、毎年2月に種を撒き育てます。
現在、植物園温室前のスイレン池に植えてあるパラグアイオニバスも、2月に種を撒き育てた株です。
自然界では昆虫が授粉をしてくれますが、東山植物園では昆虫が授粉をしてくれないため、職員が夜遅く水中に入り、授粉をします。
植物園に来ていただき、パラグアイオニバスの株をご覧いただくと、赤の袋に包まれたものが目に入ることがあります。
これは、授粉した花を包んだ物です。
毎年、人の手で授粉をして、大事なパラグアイオニバスを絶やさない様にしています。
植物園指導園芸係 山田 靖